2013年9月10日火曜日

うそはいけませんうそは!

世間はオリンピック招致で歓迎ムード一色だけど
国際オリンピック委員会(IOC)総会での安倍首相の発言が気になってしょうがない



【一連の発言要旨】
福島第一原発について私は皆さんに約束します。
状況はコントロールされています。

汚染水問題は結論から言って全く問題ありません。
新聞のヘッドラインでなく、事実を見てほしい。

汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3㎢の範囲内で完全にブロック。
福島近海モニタリング数値は、最大でもWHO飲料水の水質ガイドラインの500分の1。

健康に対する問題は無い。今までも現在も将来も無い。


→ 状況はコントロールされているについて
状況がコントロールされていれば汚染水の問題は出てこないのではないだろうか
しかもその問題の状況はいつも小出しに報告されていて、どこまで本当のこと言っているのか甚だ疑わしい
事故が起きた時から隠蔽体質が明らかになった今でも改善されているとも思えない
汚染水が完全に湾内でブロックされているとの発言は、東電が「漏れている可能性を否定できない」としていることからも無理がある

→ 健康に対する問題についてまず世界に向けて発信する前に福島で言って欲しい
「 健康被害が出た場合は心配しないで欲しい国が責任をとります 」と
安全です。大丈夫です。と言っていても実際の健康被害については、専門家の間でもどのようになるのかは今のところ誰もわからない状況であるのだから

でも仮に責任をとると言ってもらっても
今までの状況を鑑みれば信頼できない発言を鵜呑みにするわけにもいかないし
いざそうなれば言った事を覆すんだろうし
ジレンマに陥ってしまうが

今回の一連の発言、私の頭では到底理解できない
すごく違和感を覚える
違和感と言うより「うそだ!」
と福島に住む者としては感じている

事実と違うことを言わなければならないことはある意味可哀想なのかな?
でも嘘はいただけません

オリンピックで活躍するアスリートの姿を見て、子供達に夢を与えられるならばそれを間近で観られる機会がある子供達にとって素晴らしいことになるだろうとは思うが・・・
(五輪開催地を巡る決定方法やIOC自体の遣り方に疑問はあるが別問題なので触れない)

だがそのオリンピック招致を決定するプレゼンテーションの場の発言で嘘があれば開催自体おかしなことになりはしないのだろうか?
嘘をついたことで、それをまことにするために嘘の上塗りをして今までのように隠蔽や誤魔化しをする事を懸念してしまう

オリンピック最終招致段階に来て、国が対策に乗り出すということを表明したがそれで取り組む姿勢を示したと言うことであれば、後手後手の対応でしかないことは明らかなのに

やはり事実を正確に伝えた上で、この状況を改善するために国をあげて対策に取組む姿勢をもっと以前から具体的に示すべきではなかったのではないだろうか?
そして本当の意味で事故が収束した時に国際的な評価が得られるのだと思うが

今回の一連の発言考えようによっては、国際的な場での発言だから国際公約とも言える
国際的な嘘つきにならないように本当の意味で全力でなりふり構わず福島第一原発事故の収束に向かって欲しい

福島第一原発の事故は今も続いているし、綱渡りの状態なのは明らかなのだから

もう一つ気になること
今回のこの一連の発言に対し「おかしい」と異を唱える報道機関のテレビ、新聞各社が見当たらないのは何故だろう
しかも「新聞のヘッドラインでなく、事実を見てほしい」に対して反論もない訳で
しかも逆に肯定的な報道が多い気がする

ネット上では結構否定的な意見も多く見受けられるのだけれど
震災前の状態に戻って行ってしまっている気がしてならない

やはり何処かが、何かがおかしいと想うのは自分だけなのかな!

追記(9/17)
ここにも悲しんでいる人が・・・
→ http://blogs.yahoo.co.jp/shinbou1964/34648687.html



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